亀山郁夫前学長がドストエフスキーについて講演

2018.06.13

2018年6月7日(木)、研究講義棟101教室において、本学前学長の亀山郁夫氏をお迎えし、「世界文学としてのドストエフスキー」と題した講演会を開催しました。

講演で亀山氏は、ドストエフスキーの作品を考える上で大事なキーワードである「黙過」について説明し、つい先日起きた幼児虐待など現代日本の社会問題と連関させつつ、ご自身の研究の経歴や体験エピソードも交えて、ドストエフスキーの生涯を決定づけた2つの事件(父の殺害事件と自分自身の死刑判決)、父殺しのモチーフ、苦しみの中の快楽、「共苦」等々について、作品を引用しながら熱く縦横に語ってくださいました。

最後に、学生からドストエフスキー作品のメッセージ性について質問がありました。

今回は、沼野恭子教授(大学院総合国際学研究院、ロシア文学)が担当したリレー講義「世界文学に触れる」の授業内講演でしたが、一般公開としたため学内外から多くの方が来場し、300名収容できる教室がほぼ満席となりました。

PAGE TOP